そんな感じで高校で2回目の体育祭は終わった。
1位だったのでキムさんはダッツ×4奢り。


「お前ら鬼だなぁ…愛r…真中先生に勝ったからいいけど」


なんてぼやいてた。
ん?愛理?


「今真中先生のこと下の名前で呼んだ?」

「…うん。私も聞いた」

「な、何でもねーよ!ほらあっちイケ!体育祭終わって気を抜くなよ、期末近いんだから」

「「げっ」」

「あんたたち双子?」


私と彰人が同じリアクションするもんだから、椎名はすかさず突っ込む。
幼なじみって怖いね。
性格まで似ちゃうんだもん。


「椎名ぁ。勉強教えて!」

「仕方ないな…。松田君も?」

「頼む!椎名ちゃん!」

「…ハイハイ。…高梨くん…どうする?ていうか高梨頭良かったよね?」

「んー。椎名さんだけじゃ2人はきついだろうから、行こうかな?」


そうだ。
高梨も頭いいんだ。
いつも張り出されてる。


「きまりっ!何処でやる~?俺んちはアネキいるから無理だなあ」

「私のうちも無理」

「私も無理だな」

「…俺んち…?」

「はい決まり~涼平んち~!!」


気が付けばキムさんはいなくなっていた。
高梨の家か、どんなんだろう。
私はじっくりと考えて、じっくり抹茶のダッツを味わった。
うめえ。