「そんな時だった。
いつも通り優樹と登校してたら
“俺、好きな奴出来た”って
いきなり言われたの」
薄っすら涙を浮かべる瑠奈を
見てたらあたしの胸が痛んだ。
「最初は驚いたんだ。
そんなこと、信じたくなかった。
でも優樹の目は真剣そのもので…
あたしの頭に衝撃が走った。
“誰なの?可愛いんでしょ”って
言ったら優樹は複雑そうにして
“お前も薄々気付いてんだろ”
って言ったの。
…知ってた。分かってた。
何となく、気付いてた。
でも1%でも可能性が
あるかもって信じてたんだよ…っ」
とうとう泣き出した瑠奈。
あたしもつられて泣いてしまった。

