ハナの家族

明るくなったママの顔が
暗くなったのは翌日の夜だった。


病院から電話がかかってきて、
治療をしても治らず、
ひどくなっているって。


ママは電話を切った後、
泣いていた。


治らないのなら家で過ごさせたいと、
パパと雅樹君が遠くまで迎えに行ったの。


家にはあいおばさんのケージにビニールを貼って、
酸素室を作った。


機械が酸素を作ってくれて、
ケージの中へ送り込むの。


そこにいると
あいおばさんの呼吸は楽なんだって。


戻って来たあいおばさん。


酸素室に入っても呼吸は荒かった。


ママと家族のみんなは
あいおばさんが心配で
夜はすぐ近くで寝ていたの。