職員室の向かいにある、小さな狭い生徒指導室。 中には、長机が一つとパイプ椅子が二つ向かい合わせに置いてある。 「…またお前か、立花」 低いその声で、喉仏を動かしながら私の名前を呼ぶ。 私が座る椅子と向かい合わせになっている椅子に深く腰かけながら、その人は私に対して呆れたようなため息をついた。