誠を通して見たもの…

その夜、私は夢を見た。


暗い、暗い、漆黒の闇に呑まれ、その中を私はたださ迷う。


とても寂しくて孤独な世界。


膝を抱えて踞る。


いつまでも続く闇に不安を抱いた時だった……



『大丈夫だ…』



何処からか聞こえたその声と共に私を包み込んでいた闇が一瞬で、眩しいくらいの光へと切り替わる。


何処までも続く白い世界に、私はやっと安心できた―――…