誠を通して見たもの…

「いつから寝てない?」



怒った表情とは裏腹に優しく穏やかな声色でそっと問い質す土方さん。



「…十日、前からです」



「ずっとか?」



土方さんの眼差しに全てを見透かされているような気がして私は、土方さんに顔が見えないように俯かせると、その問いに静かに頷いた。



「ったく…、此処は寒い。

とりあえず俺の部屋行くぞ」



私の体調を気遣ってか少し呆れた声で土方さんはそう言うと、徐に私の腕を掴んで立たせて井戸から汲んだ水を私が吐いた物で汚れた地面に掛ける。何回か水を汲んで綺麗に流すと、再び私の腕を掴んで土方さんの部屋へと歩き出した。