誠を通して見たもの…

“名残惜しい…”


私から土方さんの手が離れていく間ずっと、私は瞬きをすることも忘れてその手を見ていた。



「な、何です?」



土方さんの手から視線を外せば、私の顔をジィッと見つめていた土方さんと目が合う。



「お前、ちゃんと寝れてんのか?」



徐に手を伸ばしてきた土方さんに顎が掴まれると、そのままグイッと土方さんの方へと引っ張られた。


提灯で私の顔を照らしてまじまじと見ている土方さんの眉間に何故かシワが刻まれていく。さっきまで心配気だった表情がなくなり、どこか怒った表情をする土方さんに身体が強張るのを感じた。