誠を通して見たもの…

「そうか。

引き留めて悪かったな。

仕事頑張れよ」



土方さんは私にそう言うとさっさと自分の部屋に戻って行った。


土方さんが去った後、大量にあった洗濯物を漸く干し終えた。


最初は洗濯板を使った洗濯に慣れず、何度も手の指に豆を作り、冬の冷たい井戸水のせいで作業が遅かったけど、何回もやっていくうちにそれは徐々に改善していった。



「さてと、お昼作らなきゃ」



夏よりも低い位置を緩やかな曲線を描いて昇る太陽を見上げれば、ちょうどお昼時を示していた。


今日はなんとかお昼ギリギリに終わらせることが出来、まずまずだろう。


盥を片付け、私は調理場へと向かった。