私が新撰組の女中として働くようになってから今日で早二週間が経過した。


私が土方さん達と対峙したあの日、土方さんは私の話を聞いた後直ぐに此処の局長である近藤さんの処へ私を連れて行き事情を話すと、私を此処へ置くように頼んでくれた。


最初、私が未来から来たことはあの場に居た土方さんと沖田さん、斎藤さんの三人以外の人には黙っておいて欲しいと土方さんに頼んだが、“お前の気持ちは分かるが、此処の大将である近藤さんに黙っておくのは忍びねぇ”と、近藤さんに私のこと全て話してしまった。


勿論土方さんは私が歴史を変えたくないでいるのを酌んでくれて、そこのところもしっかりと近藤さんに話してくれた。


そのお陰で私は、近藤さんの身内として皆に紹介され、今日まで二週間隊士達に怪しまれること無く女中をやってこれたのだ。