誠を通して見たもの…

暫く私が頭の中で考えあぐねていると沖田さんが徐に口を開いた。



「そう言えば蘭花さんはこれからどうするおつもりで?

先の時代から来たとなれば帰る家なんて無いはすです」



「それなんですが、何処か住み込みで働けるところに行こうかと…」



住むところもお金も無い今の私に、この時代を生きて行く方法はこれしかない。


しかし、土方さんの次の言葉で私の考えの浅はかさを思い知らされることとなる。


「甘いな。

都合よく住み込みで働けるとこなんか見付かるかってんだ。

京は今物騒だ。

素性がよく判らない小娘なんかを雇う訳が無い。

最悪、京の街を彷徨いてるとこを人拐いに拐われて遊廓に売り付けられるのがオチだ」