私が目を覚まして直ぐ、三人の男が部屋の中に入って来た。まるで、私が目を覚ましたことに気付いていたかのような絶妙なタイミングで三人の男は現れたのだ。


そして起き上がることも出来ず、いまだに畳の上に這いつくばっていた私を少し乱暴に起こし座らせると、両手を拘束していた縄をほどき、三人の男は少し距離を置きながらも私の前と左右の三方を囲むようにして座った。



「……」



「おい…。人の話聞いてんのか?
お前どうやってここに入り込んだ」



なかなか口を開かない私に、痺れを切らしたのか眼光鋭い男が再度訊く。



「……知りません」



正直に口を吐いて出た言葉で僅かに部屋の空気が変わった。
ピンと緊張の糸が張つめたような…、少し居心地の悪い空気に…。
けど本当に知らないものは知らない。