俺たちが微笑みあっていると、俺の部屋の扉があく。
部屋に入ってきた誠は、俺たちを見てきょとんとする。
「何微笑みあってるんだ?」
「…何でもねぇよ」
わざわざ誠にいうことじゃない。
誠はそれ以上、追及しなかった。
「で、何処に行く?」
誠はちらりと茜を見る。
茜は何故か窓から空を眺めていた。
「……秘密の場所に行きたいな」
ぼそっと小さな声で呟く。
『秘密の場所』、その言葉を聞いた瞬間、幼いころを思いだす。
小さい頃、三人でよく遊んだ場所
クローバーやシロツメ草がいっぱい生えた、誰も知らない秘密の場所。
茜がアメリカへ行ってから…全然行ってない。
あそこは三人でしかいいっちゃいけない場所だから。
「懐かしいな…」
今も残っているだろうか?
昔と変わらずにあの時のまま残っていたら…
「行ってみるか。もう…行けないかもしれないしな」
そう言って俺たちは『秘密の場所』に向かった。

