「芹奈ちゃんは…誤解してる。あたしが蒼のこと好きなのは…幼なじみだからだよ?」
それ以上の感情なんてない。
幼なじみだから大好きで、大切なだけ。
「だから…そんな必要は…」
『茜ちゃんはそうでも…蒼は違うから』
「そんなことないよ!」
あたしから見ても、蒼は芹奈ちゃんのことを大切に想ってる。
蒼とあたしの気持ちは…あの頃で終わってる。
昨日…ちゃんと区切りをつけたから。
『…でも決めたの。あたしも中途半端な気持ちだから…』
「…芹奈ちゃん」
やっぱり…あたしよりも芹奈ちゃんのほうが蒼のことを想ってる。
こんなにも深く…あたしじゃ勝てないはずだ。
あたしははぁーっと息を吐いた。
「それだけ…好きなんだね」
あたしじゃできないことを芹奈ちゃんはやろうとしている。
全て…蒼を想ってやろうとしてて…
「蒼を……よろしくね?」
『…うん』
芹奈ちゃんなら任せられる…。
あたしの大切な幼なじみのこと。

