芹奈side
蒼と蒼の幼なじみ、茜ちゃんと一緒に遊園地で遊んでいてすごく楽しかった。
茜ちゃんはあたしと正反対の女の子のように思える。
自分に自信を持っていてて、明るくて、相手のことを考えている。
蒼に似合っているように感じて、負けているような気がした。
「何か飲み物かってくるな!」
そう言って蒼はあたし達から離れて行った。
あたしと茜ちゃんは近くのベンチに座る。
「ホント、びっくりしたなぁ~。まさか蒼がこんなに可愛い子と付き合ってるなんて」
「そんなことないよ…」
あたしは自分に自信を持ってない。
いつでも不安で…
蒼があたしのことを好きなのも奇跡のよう。
「ねぇ…もしかして、蒼から告白されて付き合ったの?」
「え?そうだけど…」
どうして知っているんだろう?
あたしは茜ちゃんに付き合った経緯を話した。
話を聞き終わった茜ちゃんは何故か微笑んでいた。
あたしが不思議そうに茜ちゃんを見ていると、茜ちゃんは『やっぱりね』と呟く。
「……昔からそういう奴なんだぁ。一人でいる子を見たら、声をかけずにはいられない。変わってないなぁ…」
茜ちゃんの懐かしそうに思い出す表情が何故かあたしの胸にズキンッと何かが刺さる。
茜ちゃんの表情がすっと変わる。
じっと真顔であたしを見た。
「あたしがどうして今、帰って来たかわかる?」
あたしの胸がドクンと鳴る。
嫌な予感だった。

