あの後、俺は誠を電話で呼び出した。
誠は俺の部屋にいた茜を見て、嬉しそうにほほ笑む。
「茜じゃん!久しぶりだなぁ!十年ぶりくらいか!?」
「誠、久しぶり。全然変わってないなぁ…なんか、安心しちゃった」
「茜は変わったな。大人っぽくなった気がする」
『ありがと』と茜は嬉しそうに微笑む。
やっぱり、茜は変わった。
昔はこんな風に笑わなかった気がする。
「茜、彼氏いるのか?」
誠は突然そんなことを聞く。
俺の胸はドキンッと何故か大きく鳴った。
「うーん、いないんだよねぇ…」
と、茜はへらっと笑った。
その言葉になぜかホッとしている自分がいる。
何で…ほっとしているんだ?
俺には…芹奈がいるのに…
茜のことはもう、想っていないのに…
「もったいねぇ!茜、可愛いのにな…」
「そういう誠は…彼女いそうだね。なんだか幸せそうだし」
「…いるよ。中学くらいから付き合ってるやつ」
茜は羨ましそうな表情を見せる。
「いいなぁ」とぽそりと呟いた。
「仲いいんだ」
「だな。このまま結婚してもいいかなとか思ってるよ」

