茶色の艶のある長い髪
真っ直ぐ見つめる茶色がかった瞳
真っ白で長い手足
真っ白いふんわりとしたワンピースに身を包んだ女の子
俺は…この子を知っている。
懐かしい記憶がよみがえってきた。
「あか…ね…?」
幼いころ、誰よりも大事だった女の子
最後見た笑顔と同じ顔を彼女はしていた。
「…久しぶりだね。蒼…全然変わってないなぁ」
「茜は…変わったな」
幼かったあの頃よりもずっと大人っぽくなった。
声を聞かなかったら、茜だと分からなかった。
「ふふっ。蒼も格好良くなったよ。あの頃よりもずっとね」
そう言った茜の笑顔は凄く眩しかった。
なんだか恥ずかしくなってきた。
俺は話を逸らした。
「…で、どうしたんだ?何で日本に…」
「なんでって…会いに来たんだよ。誠と蒼に!」
そう言って舌を出して笑う茜
その無邪気な姿に思わず肩を竦めた。
「会いに来たって…今まで来なかっただろ」
「だからだよっ!ずっと…会いたかった。だけど…会いにいけなかった。やっと…会えたんだから、少しくらい嬉しそうにしてよ。それとも…迷惑だった?」
「そんなこと…ねぇよ」
素直になれない。
だけど…会えて嬉しいと思っている。
本当はずっと…茜に会えるのを楽しみにしていた。
「…お帰り」
「ただいま、蒼!」

