だけど…二人は別れてしまった。
知っているんだよ。
彼女と別れた理由…。
「あたしのせい…だよね」
あたしの傍にいるために彼女と別れたんでしょ?
「由貴さん…あたし大丈夫だよ?一人でも平気だから…」
ずっと一人でいた。
大丈夫。
あたしは一人でも大丈夫だよ。
だから…
「由貴さん…幸せになれる人の傍にいたほうがいいよ」
由貴さん…貴方を解放してあげる。
もう…傍にいてなんて言わない。
貴方しかいないって言わないから…
「お願い…自分を犠牲にしないで」
好きなら我慢しなくていい。
お願いだから、自分を犠牲にしないで。
あたしの言葉を聞き終わった由貴さんは悲しそうにほほ笑む。
「芹奈のせいじゃないよ。俺が…選んだことなんだ」
と、ぽんっとあたしの頭を優しく撫でる。
その温かさに思わず涙が出そうになった。
あたしはぶんぶんと首を横に振る。
「あたしが…由貴さんのこと好きって気付いたからでしょう?」
だから…傍にいたんでしょう?
「そんなんじゃないよ」
ほら…そうやって気持ちを隠している。
ねぇ…由貴さん、もう…あたしの為に無理しなくていいんだよ?

