教室を出ると、一人の先生に出くわす。
「遠藤…先生」
「芹奈…」
遠藤先生は俺の腕で眠る芹奈を見て、驚く。
「桐谷…どういうことだ」
「…俺のせいです」
俺のせいだ。
彼女が傷ついたのは…
先生は俺を見て、何かを感じ取ったのか何も聞かなかった。
「…とりあえず、病院に連れてく。俺の車に乗せてくれるか?」
「あ…はい」
俺は遠藤先生の後について行った。
車に乗せた後、遠藤先生は俺に一言言う。
「じゃ、俺は芹奈を病院に連れてく」
「俺も行きます」
彼女が傷ついたのは…俺のせいだから。
俺がそう言うと、遠藤先生は首を横に振る。
「…芹奈に関わるな。桐谷の傍にいるだけで…芹奈は傷を負うんだ。芹奈に…傷を与えないでほしい。詳しいことは…また話すから」
俺は頷くしかなかった。
俺に出来ることは…一つだけ。
『芹奈』を守ること…。

