彼女はあたしの教室に力任せに押し倒して中に入れる。
あたしは床に転び、尻もちをついた。
「いたっ…」
どうして…?
どうしてこんなことをするの?
彼のことが好きだからって…
あたしが邪魔だからって…
こんなことをするの?
彼女は教室の鍵をかける。
そして、冷たい目をあたしに向ける。
「…先輩が悪いんですよ。蒼先輩に関わるから…」
「もう…関わらないから」
「…そうやってあたしを騙そうとしても騙されませんから」
彼女は年下とは思えない鋭い目であたしを見下ろす。
怖くて…あたしの身体が小刻みに震える。
「好きじゃなかったら…近づかないでっ!!」
彼女は目を涙で潤ませ、あたしの頬を叩く。
一瞬、あたしは何が起こったのか分からなかった。
頬がジンジンと痛む。
きっと…あたしの頬は真っ赤になっているだろう。
彼女はぽろぽろと涙を流し、真っ赤になった顔であたしをキッと睨む。
「邪魔なの。先輩の好きでもないのに傍にいて。先輩も…貴方に優しくして…。どうしてあなたみたいな人を好きになったのか、あたしには理解できないっ!貴方なんか…ずっと一人でいればいいのにっ!!」
彼女はゆっくりとあたしに近づく。
怖くてあたしは後ろに逃げる。
だけど、壁にぶつかり、あたしをじっと見る彼女の視線とぶつかる。

