次の日の朝、あたしはいつものように学校に登校した。
少しだけ違うのは、登校する時間だけ。
彼に会いたくなくて、少しだけ早く来た。
彼に会いたくないだなんて…あたしは思わず笑ってしまった。
どうやら…あたしは彼に出会って少し変わってきたみたい。
臆病になってきている。
変わりたくない…。
まだあたしは…由貴さんを好きでいたい。
由貴さんが一番でいたいの。
だから…お願い、これ以上あたしに関わらないで。
あたしが廊下を歩いていると、目の前にあの子が立っていることに気がつく。
「…先輩、おはようございます」
彼女の凍りつくような冷たい笑みに寒気がした。
どうして…こんなにも笑顔が怖いと思ったことはない。
「…どうしてあたしがここにいるか、分かりますよね?ちょっと…いいですか」
冷たい笑みが怒りを含む笑みに変わる。
「…彼と関わらない。それでいいでしょう?」
あたしは彼女の横を通り過ぎようとする。
だけど、彼女はそれを許さなかった。
あたしの腕を掴み、爪を立てる。
「いたっ!」
「そういう問題じゃないんです。いいから来てください」
皮膚に爪が食い込む。
あたしはその痛みに耐えられなくて、しぶしぶ頷く。
彼女に腕を引っ張られて連れられたのは1つの空き教室。
いつもなら鍵が掛かっているはずなのに、何故かあいていた。

