なぁ…君はどうしてそんなにつらい顔をしているんだ?
どうして…誰にも甘えたりしないんだ?
「一人だけいてくれればいい。あたしには…そういう人がいるの。だから…」
彼女の言いたいことは何となくわかっていた。
きっと…俺を振るんだろう?
もう…近づかないでほしいから。
その言葉を聞くのが嫌で…俺は話を逸らした。
「なぁ…この屋上って良く来るのか?」
「え…?う、うん…」
「なら…また来ていいか?」
もっと…君の事が知りたい。
俺の事もちゃんと知っていってほしい。
それから…振っていいから。
今振られるのは…やっぱりつらい。
俺の気持ちを悟ったのか、彼女はこくりと頷く。
「…うん」
「…わりぃ。格好悪いよな、俺」
「そんなこと…無いと思うよ」
と、彼女は小さな声で言う。
彼女の優しさがすごくうれしい。
だけど…あんまり近づいちゃいけないんだ。
親しくなっちゃいけないんだ。
彼女を守るためにも…

