その日の放課後、俺は久しぶりに芹奈にあった。
俺から話があると言って、屋上に呼び出した。
久しぶりにあった芹奈はしゃんと立っていた。
真っ直ぐ俺を見つめている。
「芹奈…」
「蒼…ゴメンね。あたし達…別れよう」
改めて面といわれるのはきつかった。
分かっている。
そうしたのは俺だから。
「…俺のせいだよな」
俺がそういうと、芹奈は首を横に振る。
「…違うよ。今でも蒼の事が好き。だからこそ…別れたほうがいいと思ったの。このままじゃ…蒼の事嫌いになっちゃいそうで…それは嫌だから…」
芹奈は違うと言ってたが、俺は自分のせいだと思っていた。
俺が気持ちに迷いがなかったら、傷つかずに…悩まずに済んだんじゃないのか?
もう傷つけない。
泣かせないって誓ったのに…
「…ゴメンな」
俺はぎゅっと芹奈を抱きしめた。
俺の腕の中で芹奈は首を横に振る。
「…ねぇ、蒼。約束してくれる?20歳になって…気持ちが変わらなかったら…」
芹奈が何を言おうとしたのか分かった。
俺は芹奈の唇に自分の唇を合わせ、ふっと微笑んだ。
芹奈は驚いたように目を丸める。
が、すぐにふっと表情を和らげる。
「…大好きだよ」
俺もだよ。
と、耳元でささやく。

