まちへ出掛けるときは 胸がそわそわとさわぎます。 お兄さんがいるかもしれない、 そう思うとたまらなくなるのです。 この世界のどこかにはいる それだけで幸せだというのに、 あたしはもっとちかくにいたいと 願ってやまないのです。 まちの真ん中で お兄さんのことを思うと、 なぜか伝わってしまうんじゃないかと 少しどきどきします。