「あのね……中谷のこと好きなの……付き合って!」友達が予想した通り告白だった。

「あーえっと……」実際告白されると嬉しいしドキドキする。でも俺は、あの子が好きだ。あの子のことが好きなんだ。何も知らなくても必死にボールを投げる彼女が好きなんだ。

「ごめん…」俺は崎田に頭を下げた。
「俺、好きな子がいるんだ。だから…うん、ごめんな。でも嬉しかった。俺のこと好きって言ってくれてありがとな」俺は素直な気持ちをぶつけた。

「そっか!じゃあ、これからも友達ね」彼女は微笑みながら答えた。俺は力強く頷いた。
「おう、当たり前だ」