咄嗟に暮覇は 走り出して。 まだ講義も終わってないのに 大学から出て行ってしまった。 「何なんだよ…」 自分の 力のなさ 説得力の無さに イラついて。 俺も午後の講義は やる気になれなくて、 早退した。 家に帰っても 暮覇の事が離れなくて。 それでも 連絡することも 今は出来なくて…。 暮覇に会いたいのに 会えないこのもどかしさ。 その晩は ずっとイラついて 眠ることができなかった。