「待てよ‼‼」 すでに イヤホンをしていないから 俺の声が届いているはずなのに。 何故か暮覇は 一向に止まろうとしない。 だから俺が とにかく全力で走って、 暮覇の腕を つかんだ。 「離してっ」 「なんで最近… 俺を避けるんだよ??」 「避けてないっ」 「なんで…俺を見ない??」 すると 「うぅ~……」 泣いてる…?? そのことに驚いて つい手を緩めた。 それがいけなかったんだ。