君と、




いつも通りのはずだった。
私的には、ただ少し風が強いかなという程度で。


昼休みであっても、放課後であっても、屋上が立ち入り禁止なのは変わりがないのに。


その日は、なんだか違っていたのだ。
私ではなく、その屋上の雰囲気が。


購買で買ったパンの入った袋をぶら下げながら、私は隠れながら屋上へと続く階段をのぼる。


私は、いつもと同じようにスリルを楽しみながら屋上へと足を進めていた。


そんな時だった。


「―――で、―――が」

「―――」