男子校の七不思議?【BL】



「あ、ああ。大丈夫」


何もなかったと言うと、千秋は大きく息を吐き、強く抱きしめてきていた体はもたれ掛るように力を抜いた。



「理科準備室に行ったって言うからさ……心配したよ」

言葉と同時に、またぎゅうっと引き寄せるように抱きしめられた。



「あそこ、一人で行くと食べられちゃうって噂があってさ」

「そんなの、知らなかったんだから」

仕方がないだろう。それに好きで行ったんじゃない。そう言い終える前に、千秋が遮る。


「やっぱ、俺がそばに居るべきだよな」

「……急に何言ってるんだ?」


勝手に避けていたのは千秋じゃないか。




「ん、ゴメン。やつあたってた」

千秋は眉を下げてそう謝った。



「何か怒っていたんじゃないのか?」


結局の所、何が悪かったのだろうか。
八つ当たりだったとしても、今後の為にもそれは聞いておきたかったのだが。


「いや、もういいや。うん。
それより与も怒っていいと思うんだけど」


自分に納得させるかのようにうなずいた後、感じ悪かったろ?と、俺にふってくる。


「いや、俺もいい」


もうこれで、いつも通りになれるのなら。




そうだ俺は、
ただこうやって一緒にいられるぐらいでいい。