「与?」 また名前を呼ばれ、 恐る恐る隣の千秋を見る。 「食べないの?」 不思議そうにこちらを見る彼には、先ほどのような表情は欠片も見えない。 まったくもって、いつもと同じだ。 今のは白昼夢と言うものなのだろうか。 それならいいけれど。 そして俺の手元には、スプーン。 さっきよりも顔色の悪い自分が映っていた。 ……まさか。 今のが避けられない未来なのか。 信じたくない、と一気にカレーをかき込んだ。