綻びの無いカーテンと錆びていない窓。 過去のここから見える風景は、きっと今の物より美しい事だろう。 それを大原は見に行ったんだろうか。 同じ物を一緒に見れたなら、きっと、もっと……。 会いたいんだから、しょうがない。 そう納得すると、突然鏡が割れた。 砕けたすべての破片は散らばるでもなく、ただ静かに床に落ちていった。 細かくなった鏡の中に、1つだけ大きめの欠片を見つけた。 それには寄贈された年度が書かれている。 俺はその欠片を拾い、空き教室を出た。