三月にとうとう内示が出て主任に昇格した。
この若さとスピードは異例だって
恒くんが期待されているのを感じる。
「大浦主任の奥さん…ですよね?」
いつものスーパーで買い物をしてると夫婦に声をかけられた。
「あ…はい…。」主任という響きに少し違和感
「いつもお世話になっております。
開発課の三沢です。」
お辞儀をされて私は持っていたトマトを置いて
「こちらこそお世話になっております。」
隣に立っていた奥さんも頭を下げて微笑んだ。
明らかに私より年上の夫婦
夫の役職で変わって行くんだ。
「大浦主任によろしくお伝えください。」
「はい。伝えます。」
まだ二十歳にもなっていない小娘が
年上の人たちの前で偉そうだよなって思うけど
それはしかたがないんだよな。
恒くんは家でも仕事をしている。
「今日ね三沢さんって人に挨拶されたよ。
なんで私を知っているのかな。」
「三沢さんね。あれじゃん。
結婚式に来てくれてるからね。紅波は知らなくても
向こうは知ってるってこともあるからさ頼むな。
それでなくても今回の昇進は若造なのにいいのか?みたいな
風も吹いてるからさ。
そう言ってるやつらに ギャフンって言わせたいし
やるしかない…だろ?」
「大変なんだね。社会人って……。」
また向こうを見た背中を見つめている。
この若さとスピードは異例だって
恒くんが期待されているのを感じる。
「大浦主任の奥さん…ですよね?」
いつものスーパーで買い物をしてると夫婦に声をかけられた。
「あ…はい…。」主任という響きに少し違和感
「いつもお世話になっております。
開発課の三沢です。」
お辞儀をされて私は持っていたトマトを置いて
「こちらこそお世話になっております。」
隣に立っていた奥さんも頭を下げて微笑んだ。
明らかに私より年上の夫婦
夫の役職で変わって行くんだ。
「大浦主任によろしくお伝えください。」
「はい。伝えます。」
まだ二十歳にもなっていない小娘が
年上の人たちの前で偉そうだよなって思うけど
それはしかたがないんだよな。
恒くんは家でも仕事をしている。
「今日ね三沢さんって人に挨拶されたよ。
なんで私を知っているのかな。」
「三沢さんね。あれじゃん。
結婚式に来てくれてるからね。紅波は知らなくても
向こうは知ってるってこともあるからさ頼むな。
それでなくても今回の昇進は若造なのにいいのか?みたいな
風も吹いてるからさ。
そう言ってるやつらに ギャフンって言わせたいし
やるしかない…だろ?」
「大変なんだね。社会人って……。」
また向こうを見た背中を見つめている。


