夫婦ごっこ

前さんと千鶴さんは新しい土地へと引越して行って
なんだか私は孤独感の中にいた。

千鶴さんには振りまわされたけど
前さんにはずいぶん助けてもらったなって。

一人ぼっちになっちゃった。
味方のいないこの社宅は 私を孤独感に陥れる。


「もう…疲れちゃった…。」

後悔しても遅いけど 自分勝手な行動が
産んでしまったこの結果

自分が言われるのは仕方ないけど
恒くんまでが非難されるのは…もう耐えられない。

区役所に足が向いていた。
そこで私は離婚届を一通持ってきていた。


それを帰ってもずっと見つめていた。


そのまま昨日の睡眠不足もあって眠ってしまっていた。


悲しい夢ばっかり見た。

目が開いた時 私の前に恒くんが座っていて
何かを見ていた。


「あ……おかえり……。」
慌てて体勢を直す私に


「これって……何?離婚届。」


まだ気持ちは固まってなかったのに
私はほんとついてない。

もしかしたらそうした方がいいって
運命が流れてるのかも…

そう思った。