ビオンはけっこういい感じで頑張っていた。


美形なこともあって
話題性には飛んでいて 雑誌やテレビでも
ずい分見かけるようになっていた。

「よ 紅波。」

「ビオン 頑張ってるね~~。」

「おう。なんとか素直にやってるよ。」

ビオンはまた美形に磨きがかかっている。

「そうよ。シゲちゃんも言ったわよね。
素直さがいいのよ。あんたの場合 外見がいいんだから
これで性格が悪けりゃ 叩かれるんだから
どんな時も素直にね。それじゃないと潰されちゃうからね。」

ミミちゃんは嬉しそうに あ~~だこ~~だとお小言を言い始める。

「はい はい ~~。」

「今日はどうしたの?」

「PV撮影をするんだ。明日道北に行くから
そこからまっすぐ東京に戻る。」

「忙しいね。」

「ありがたいけどね。疲れるわ。」


「ほら ビオン食べなさい。」

ビオンは嬉しそうな歓声をあげて ミミちゃんの料理に
かぶりついた。


「あ~~うまっ!!」


ビオンはやっぱ 可愛いなって思った。