「紅波……俺になんか秘密にしてることないか?」

「え?」

恒くんの言葉にカフェオレをのもうとした手が止まった。

「辛いこととかないのか?」

私は心臓がドキドキした。
もしかして恒くんは…気づいているの?


私が…恒くんに恋をしてること。

動揺して私はうつむきながら

「何も。」と答える。


  いくじなし 弱虫

あたってくだければいいじゃん。

そう思いながらも 心は慎重になっている。


  もう少し恒くんの出方を見てから
  考えた方がいいって……。


「ちゃんと聞くから……いつでも。
話たくなったら…いつでも言えよ。」


  好きって言っていいの?


「うん。」頬が真っ赤になっているのがわかった。



もしかして…恒くんは知ってるんだ。
私の気持ちを………。


「ちゃんと言うんだぞ。」


  うん 言うよ。


勇気を下さい 神様・・・・・・・。
もしかしたら恒くんが 私を受け入れてくれるかもしれない。


そんな期待を持って
ダブルベットにもぐりこむ。


寝息を立てる恒くんの背中にそっと額をよせる。