夫婦ごっこ

「うわ!!おい!!」

ビオンの部屋の前で座って待っていた。


「何してんだよ。」

「魔法…魔法かけて……
強くなる魔法……。」


ビオンは黙って私の手をとって部屋の中に入れた。


電気をつけようとしたビオンに

「つけないで…。もうめっちゃブサイクだから…。」

そう頼んだ。

携帯の灯りを頼りに私を座らせた。

嗚咽が止まらない…。


ビオンは携帯の灯りを照らしながらコーヒーを入れてくれた。


「ごめん……ごめんね…。」

「何があった?」

私は嗚咽混じりに 今日合ったことをビオンに伝えた。
そして夫が他の女の人を忘れられない事も……


「ひでーな…そいつ…。最低じゃん…。」

「最初はそれでもよかったんだ。
だけど…どんどん好きになって…歯止めがきかなくて
私だけ契約違反をしてるから…。」


「契約違反?」

ビオンの声が響いた。