夫婦ごっこ

「千鶴!!!」

恒くんの声に 管理人さんも飛び込んだ。

「救急車呼んでくる。」

管理人さんが部屋を飛び出していった。

私は慌てて部屋に飛び込む。


「つぅ……つぅ……」

ぐったりとしてる千鶴さんを抱きしめて
恒くんが呼んでいる。


恒くんのネクタイが縛られた
手首から血が流れ落ちている…。



「何やってんだよ……。バカ…。」


「だって……ともちんが…ともちんが…
好きなんだもん……つらいんだもん……。」

声が消えそうだった。

「あんな奴……。好きだなんて言うな。」

「千鶴…ともちんに…一杯一杯…救われたんだもん…
ともちんが…いなくなったら…生きていけない……
ともちんを…愛してるの……。」


「バカか……。なんでアイツなんだよ。
俺……がいるじゃん……。」

「ごめんね……さんざん頼って…本当に…
ご…め……ん…。」


管理人さんが戻ってきた。

「すぐに救急車来るから 奥さん
気確かにして!!」



私は足が ガタガタと震えた。