恒くんはしばらくして寝息を立て出した。

「ね?寝てるの?」

スーー  スーー


私の胸で恒くんはしっかりと眠ってしまっていた。

  ったく……。

静かに離してソファーに転がした。

「う~~~ん……。」

恒くんはとてもあどけない顔をして眠っている。

私は複雑な気持ちで恒くんを見つめた。


恋してる人に
他の女を愛してる…
って告白される…そんな気の毒な女が今
世界に何人いるんだろう…。


  私だって…あなたを愛してるのに…

恒くんにこんなに想われている千鶴さんが
憎いくらい…。


  千鶴さんは恒くんを愛してるのかな


もし二人が両想いだったら
私はどうしたらいい?


私は首を降る……。
もしそうであっても…私は…恒くんのそばにいたい。


だからそれだけは…
最後まで知りたくない…。


知らない振り……するよ 私……。