夫婦ごっこ

豪華なマンションではなくて ボロアパートの一階に
ビオンはすんでいる。

「ここの大家もシゲちゃんだからさ。
俺は一応大家って感じ?」

「すごいね~大家なんだ。」

玄関のドアを開けるとなんだかきったない感じ

「生活臭が漂ってるね。」
私は鼻をつまんだ。

「男一人生きて行くってけっこう
厳しいんだぞ。掃除にきてくれる女もいないし。」

ビオンはとりあえず座るところを確保してくれた。

「彼女いないの?」

「女 めんどくせーから。
俺めんどーなの一番イヤだから。」

「めんどーにさせんのは男が悪い。」

思わず恒くんに言っているようにしていったら
ビオンが怖がって体を震えさせている。


「何よ~~もう~~。あははは・・・」

笑った。


笑った。


めっちゃ…癒される……。


  大好き ビオン……。友達だけど…。

インスタントのコーヒーを入れて
ビオンとパンを分け合って食べた。

「あ~~~美味しい~~~。」
大げさにビオンが 喜ぶ。



  可愛い……。