夫婦ごっこ

「今日は楽しかったな~ひさしぶりに仕事から解放されて
なんだか心底楽しかった。
でもまた明日から…いつもに戻るけど
紅波 頼むな。」

恒くんが電気を消して隣の布団に
もぐりこんだ。

私も自分の布団に入る。

「めっちゃ楽しかった。
時間が止まればいいのに……。」

思わず本音がポロリ

「生きてかなきゃ…それに仕事には生き甲斐を感じてたいんだ。」

「生き甲斐か……。」

「俺出世して 仕事を牛耳れるポジションにつきたい。
だから紅波も忙しいとは思うけど
一緒に生活してる間は俺をサポートしてほしいな。」

「そうしたら恒くんうれしい?」

「それはそうさ。」

「また連れてきてくれる?
その時はまた仕事抜きで……。」

「うん 今度は雪がある時に来よう。」

「やった~~ぁ!!」

「じゃ…寝るか……。」


  もったいない…せっかくの時間なのに・・・

「恒くん……。」思わず声をかけていた。

「そっちに……行ってもいい?」

楽しい時間と優しい恒くんが私を大胆にした。