夫婦ごっこ

「お疲れ様でした。」

店を出ると ビオンが自販機の前にいた。

「終わったんだ。お疲れ。」

「うん。」

「これから帰ってご飯支度?」

「今日は帰りが遅いから ゆっくりなの。
もう下ごしらえはしてるから~ショッピングでもして
帰ろうかなって感じ。」

ビオンがじろじろと私を見るから

「何?」

「いや…結婚早すぎじゃん。」

思いがけない言葉に思わず吹き出した。

「だって自分まだ19歳だよ。何を考えてそんな早く
檻の中に囲われてるんだ?」

「檻とか?うふふ…
ほんと…なんでしちゃったんだろ。
もっと深く考えればよかったって最近思う。」

「どう見たってさ人妻には見えないよ。
大学生だろ。」

「勉強したくなかったし…家族が嫌いだったから。
違う家族を作りたかったのかな。」


「おまえと遊んだら不倫になるか?」

「え?不倫?変のことしたら不倫だよ。」

「変なことしなくても…心が揺れた時点で
不倫だろう。」

「ビオンに心揺れないよ~~
うけるわ~~。」

「俺だっておまえになんか揺れないし。」

ノリが似てる。
ビオンと私…初めて会った時から感じていたんだ。