「恒くん。」

「ん?」

「温泉行ってみたいんだけど。」

恐る恐る声をかけてみた。

「温泉か・・・・・。俺も久しく行ってないな。」

「行こう~~恒くん たまにはいいでしょ?」

「う~~~ん……。」
少しかんがえて


「よし 行くか。」

その声に思わず後からしがみついた。


「やった~~~!!!」

そしてビックリして慌てて離れて尻もちをついた。


  な  なんてこと私ったら

心臓がもげそうになっている。

「なにしてんだよ。」

  しがみついちゃった……

笑って恒くんが手をさしのべた。

  その手を握っていいの?
  私はもっともっと好きになる…。


魔法にかけられたみたいに
その手をにぎった。

恒くんは勢いよく引いて私を引きあげた。
勢いついた私はまた恒くんの胸の中……。


  好き…切なくても…好き…。