私はバルコニーを乱暴に開けて

「自分の洗濯物でしょ?私がいないなら部屋に入れてよ。
帰って来なかったら夜まで干すの?」

「干さないよ。紅波が帰って来てからでも…。」

私はあったまから ボ~~ンって噴火


「私だって生きてんのよ!!
ふざけんじゃないわよ!!これ以上言う事聞かなきゃなんないの!?」

恒くんの少し湿った洗濯物を窓に叩きつけた。
数年前の私が 発狂し始める。

「わかったって。外で騒ぐな。
恥ずかしいだろ。」


「何よ かっこつけて。」

恒くんがとうとう私をつかまえようとバルコニーに
出て来ようとした。

「愛してないからって…ひどいよ。
私だって…人間なんだよ…。そんなに話したくないなら
パソコンと結婚したらよかったんだよ。」

涙がポロポロと落ちる。


「おいで…ごめん紅……。」

「大嫌い…。ほんと無理…。」

「おいで…紅…。」

恒くんはずるい……。
私がその腕の中におとなしく飛び込むのを知っている。