みっくすじゅーす

「「・・・誰?」」


俺と涼は綺麗にハモった。


「・・・お前らこそ、誰?」


心地のよい声だなあ。



「あぁ、めんごめんご。俺の名前は涼。よろしくな。」



ニカッとキラキラチャラチャラスマイルを見せる。


「ふぅん。俺、百合間李斗〈ユリマリト〉。」


李斗かぁ。


「あ、俺唯。よろしくな」


「あぁ、よろしく。」


なんか、そっけない奴。


「李斗もここの部屋?」


「あぁ。みたいだな。よろしく」


はぁ。


なんかどっと疲れがでた・・・。



「りょうー。俺、もう自分の部屋行くわぁ」


「おー。夕御飯になったら呼ぶからなー」


「はーい。」



そして、俺は『唯room』と書いてある部屋に入った。



なんともまぁ、ご親切に。




部屋をあけてみると、モノトーンな感じの家具が置いてあった。


なかなかかわいいじゃないっ




「ふぅ。」


俺はベッドにダイブした。



「ふふっふっかふかだぁー」



はっ・・・つい女の子口調にっ!



これから男口調で、男の子らしくやっていかないとね・・・。




「はぁ。着替えよ。」



そのとき・・・



がちゃっ


「なー唯。今、もう一人がきたとこ・・・・」



・・・・やばい。






ひっじょーーーにやばい。



「あはっ?」



現在の状況、下着一枚です。




「っ!?はっ!?えっ!?」



あー。叫ばれたらめんどうだな。




というわけで、




「涼。ごめん。話がある」



なるべく笑顔で言う俺。


殴りかかるな。俺。




「お、おう。」



目をそらし、顔の赤い涼。




そんなに意識しないでよ。





「あのさ。俺・・・私、見てのとおり女です。いろいろ事情があって・・。」



「すとーーーっぷ!そ、その前にまず服着よう!?」


あっ・・・




そうだった。




「ごめんごめん。」