みっくすじゅーす

「こ、ここか。」


ただいま寮の前です。



だけど、とにかくでかすぎる。


どこかの国のお城か!?って思うくらい。



でも、建物が西洋風で俺的には好きなデザイン。


そういえば、俺の部屋はどこなんだろう?



「あっ!唯っ!」


がばっ


「うおっ!」


いきなり誰かが抱きついてきた。



「ってなんだ・・・涼か。」



そう、チャラチャラの涼だった。


「なんだってひどいなぁ。」


しゅんと落ち込む涼。



「嘘嘘。それより、俺の部屋どこだとおもう?」



「あー。そっか。唯は初めてだもんね。」


うんうん、と一人頷く涼。



「・・・・どういうこと?」


「あのね、ここ霧志摩学園は中学校と高校があって、自動で中学から高校にあがれるの。んで、俺はその自動組。寮は学年ごとに変わってくんだけどねー」


と、説明してくれた。

「ふぅん。説明ごくろーさん。」


と言って俺は寮の中に入った。



「ちょっ!?おい!唯!おいてかないでよ!俺ら同じ部屋なのに!」



ん・・・・?

































「はぁああああああ!?同じ部屋ぁあああ!?」



涼は俺がいきなり大きな声を出してのでびっくりしていた。



「そ、そうだよ?四人部屋。俺と唯と、あと二人。」



き、聞いてないっ!!!



「はぁ・・・」



今日最大の大きなため息が出た。



「そ、そんなに俺と同じ部屋が嫌?」


うぐっ、そんな目で聞かないでくれ。



「・・・・そんなわけないけど。」