ようやく着替えた俺は、ベッドに腰掛け続きを話した。



「まぁ・・・事情は話せないけど。俺が女だってことは黙っててくれない?」



「あぁ・・・うん。いいけどさ。うん・・・。」


一人考えこむ涼。



「そ、そんなに悩まなくても・・・。」


少しあきれる俺。


「まっ、そこまで悩まなくてもいいっしょ?俺はこれからも涼の友達だし。
男としてやっていくし。」



「そ、そうだよな。変に意識しすぎだよな・・・俺。」


うーん。チャラ男くんはいがいといい奴だったらしい。



「と、そんなわけで。これからもよろしくな!涼」



にこっと微笑む俺に、


「あ、あぁ」



赤い顔をした涼。




まぁ、少しは気が楽・・・かな?




********





そんなこんなで、今は食堂。



なんでも、食事を作るのがめんどうな人は食堂でご飯が食べれるらしい。



俺と涼と李斗と・・・・しらない人。



「ねえ。涼。この人誰?」


「あぁ、こいつは・・・」



「はじめまして。唯くんですよね?僕の名前は菊池陸〈キクチリク〉です。」



なんていうか、



一言で言うと、癒される系のイケメン。

癒さメン?



雰囲気がぽわーんとしてる。




李斗とは真反対。




隼とはまた違った天使。




「よろしく。」




とだけ言っておいた。