俺がびっくりして固まっていると、彼女は

『ごめんなさい、何でもないです
今の忘れて?』

と言ってその場を去って行った。

俺は彼女の後ろ姿をずっと見つめていた。

『ねぇ、沖本君って私に会ったことある?』

その言葉が頭から離れない。

小『何お前、岡田さんの知り合い?
早く言えよ!』

吉『まさか幼なじみとか?
家が隣で…的なあれか!?』

いや、ちげーよ。

『会ったことないけど、
知ってる…かな。』

吉『何だよそれ(笑)』

小『でもそれって何だか運命的だよな…
会ったことないけど知ってるって。』

そう…なのか?

これが運命の出会いと
いうもなのか?