無邪気に目を輝かせて、私の手を私の頬から外して、優しく引っ張る。
「はは、めっちゃのびるー」
引っ張るのに飽きると、次はむにむにと片手で私の頬を潰す。
「あ、あの…楽しいんですかこれ…」
「超楽しいっす」
「……ならいいけど」
「いいんだ?」
笑う彼。
だって、そんなに楽しそうに笑うから。もう私のほっぺなんてどうなってもいいです。
彼にぶにーと潰されたまま、
「私太るとこんなかんじー」
と言うと、彼は笑いながら、
「大丈夫、いける…!」
と言った。
それ、誰目線のイケるですか。
てか、なんのイケるですか。
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