世界が私の味方かも。


「ピータンと言えば最近、いや、もっと前からだけど、全く女の子扱いしてくれないんだよねー。顔とか超鷲掴みしてくるし」


「うわ、それは俺未だかつて経験無いわ」


笑いながら彼が返す。


「むしろ経験ある人の方が少ないと思うよ。私の顔こんなんなっちゃうし。」


ぶにーっと、彼に向かって、手の平で頬を押し潰す。


それを見た彼はぶは、っと吹き出す。


「ちなみに私、ほっぺめっちゃ伸びます」


ぶにーっとしたのを次は指で引っ張る。


「うわ、めっちゃ伸びてる!」

私は好きな人の前で何をしているんだろう。とか思いつつも、彼が楽しそうなのでよしとした。


「俺そんな伸びないよー」


彼もまた自分のほっぺをつまむ。
身体全体の脂肪が少ない彼は、頬についたお肉もほとんどない。
かろうじて皮が伸びるくらい。


「ふ、少年よ、まだまだだな」


「俺もやりたいそれ!」


「え、」


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