「……教えたら意味ないじゃん。それか、ピータンに聞いてみれば?」
ピータンというのは、私の部活仲間で、2年生から3年生にかけて同じクラスで、学校では付き合っている疑惑が立ってしまうほど仲がいい。
そりゃ、2年もクラス一緒で、部活まで一緒だったらこうなりますって。
部活仲間はもはや家族みたいなもので、恋愛感情は一切ないし、ピータンには毎日のように彼の話をするから飽きられている。
もちろん、ピータンはあだ名だ。
純日本人だし、本名はどこぞの中国料理とは全く関係ない。
「それだ!」
そう言うと、彼は自分の携帯を取り出して、速攻でピータンにメール。
彼は2月にうちの部活の公演を見に来てくれたときに、ピータンとメアドを交換していた。
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