終話ボタンを連打して待受画面に戻す。 これで一先ずは安心。 「あっ!」 しかし、それで気が緩んで、一瞬の隙をつかれて、またもや携帯を奪われる。 「あ、こいつパスワードつけてやがる」 未送信ボックスまで行き着いた彼が、舌打ち。 「へっ、ざまーみろ!」 「いや、絶対あてる、はい、何桁ですか〜言ってごらーん」 「誰がいうか!」 「わかった、4桁ね」 「!!」 「え、図星?」 テキトーに言っただけなのに、と彼がしたり顔で笑う。 ………なんというやつ……。 .